2017年2月27日月曜日

特例子会社の見学に行ってきました

 久しぶりの更新になってしまいました...。

 先日、株式会社バンダイナムコウィル様の会社見学に行ってきましたので、今日はその報告をします。

 株式会社バンダイナムコウィルは、障害者雇用促進を目的としたバンダイナムコグループの特例子会社です。
バンダイナムコと言えば、テレビのアニメや戦隊もののキャラクター玩具やグッズがすぐ頭に浮かびますが、そういったトイホビー事業の他に、ネットワークコンテンツやゲームソフトの製作等幅広い事業を展開されているそうです。

特例子会社のバンダイナムコウィルは、現在 国内に6事業所あるとのことでしたが、今回はその中の三田事業所を見学させていただきました。
メール便業務、オフィスクリーニング業務(会議室やフロアの清掃)、オフィスアシスタント業務等いろいろあるそうですが、製品パッケージのサンプルを、カッター1つで切り出す職人技にはびっくり!
他にも社員の勤怠データの管理といった高度なものから、UFOキャッチャーの景品の数を数えて袋詰めする といった単純作業まで、業務は多岐に渡っていました。
でも、各自がずっと同じ仕事というわけではなく、スタッフがスタッフに教えていく形で、それぞれがいろいろな仕事に携われるようにしているそうです。また、1人ひとりの特性を考慮しながら、納期の関係で急ぎの時には得意な人が請け負う といった柔軟な対応をされているようでした。

 設立11年目の会社ですが、特にこのところは高等部を卒業して入社された方が多いせいか、従業員の方が皆お若く、楽しそうに働いている姿が印象的でした。

 ひととおり見学させていただいた後、管理スタッフのYさんのお話を伺い、質疑応答のお時間も取ってくださいました。

Yさんによると、仕事の能力よりも大切なのはハート(心)。
働きたい、自分の人生を充実したものにしたい という意欲。
自分はどうしたいのか という意志決定を踏まえた上で、向上心をどこに持っていくのかが鍵になるそうです。
そのためには、家庭での関わり方が重要で、対話が大切です という言葉は、とても心に響くものがありました。

”うちの子には無理、できない。”と 親が決めつけてはいけない。
好きなこと、興味のあることの幅を広げていく。その中から自信が身に着くそうです。

重度判定の方も働いているそうですが、見学させていただいた中ではどなたがそうなのかまったくわかりませんでした。
仕事ができる・できない よりも、毎日電車に乗って通えること、挨拶ができて遅れそうな時は連絡するといった社会常識が身についていること、働く意欲があること が大切だということでした。

 見学者の中には 特例子会社を初めて見学した方もいたのですが
障害者を同じ働く仲間として受け入れ、理解し、特性を活かそうと考えてくださる職場があることに 感銘を受けていたようです。

障害がある人も他の人と同様に、意欲や向上心を持って働くことで評価され、1人ひとりが輝けると伺ってとても感動し、また子どもの将来に希望を抱くことができました。
このような素敵な障害者雇用の場が、これからももっと広がっていくように願ってやみません。

 お忙しいところを見学させていただいた株式会社バンダイナムコウィル様
ほんとうにありがとうございました。


 なお、葛飾区手をつなぐ親の会・教育部会では、今後もこのような事業所見学を行っていきたいと思います。(会員の方にご案内しています。)
こういう会社、作業所を見てみたい というご希望がありましたら、遠慮なくご連絡ください。
※ご連絡はメールにてこちらまでお願いします。→ katsushika.ikusei@gmail.com

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